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- Film Lineup
- 鬼に訊け 宮大工 西岡常一の遺言
An Artisan's Legacy, Tsunekazu Nishioka 鬼に訊け 宮大工 西岡常一の遺言
- 2012 / ドキュメンタリー / 88min G
- 全世界(日本を除く)
- 英語・中南米スペイン語・インドネシア語・タイ語・中国語(簡体字・繁体字)
Synopsis
最後の宮大工の言葉と所縁ある人々の語りで織りなすドキュメント
Director Profile
山崎佑次

- キャスト
- 西岡常一
- 監督
- 山崎佑次
- 脚本
- –
- 海外窓口
- 太秦株式会社

- 深谷シネマ 竹石研二
- 館長
宮大工(みやだいく)は、神社仏閣の建築や補修に携わる大工。世界遺産、国宝や文化財指定の建造物はもとより、その他文化的に貴重な建物の建築や補修などにも携わることから、建築学はもとより、時には宗教学や史学など非常に幅広い知識や高度な技術を必要とする職である。
本作は、宮大工の棟梁(職人を束ねる長)として日本屈指の仏教寺院建築である奈良県・法輪寺三重塔、薬師寺金堂、西塔を再建し、飛鳥時代から続く寺院建築技術を今に伝えていった故・西岡常一をめぐるドキュメンタリーです。
作業をする生前の彼の姿をとらえた貴重な映像や証言を通して、利便性や効率だけを追求するためだけに技術を発展させる現代の風潮への警鐘、木が鉄の強度をもしのぎ寺院建築技術は木の生命をつなぐ技術でもあるという考えから、自然と向き合うことの大切さと現代社会への危惧を浮かび上がらせていく作品となっています。

- 山崎佑次
- 監督
薬師寺のあれだけの伽藍を復興させた西岡さんをみてもらいたいんじゃなくて、西岡さんの言葉の裏、背後にある「身体化された技法みたいなもの」、木のいのちという言葉をつかうときの西岡さんの背後にある、ものの考え方を感じ取ってほしいです。西岡さんをもって初めて、日本の思想界に“身体”というカテゴリーが入ってきたと僕はみていますし、そこまでいった人です。それから、飛鳥時代から続く日本人の自然観です。日本人はそんなに捨てたものじゃない、飛鳥時代からずっと木をみて、自然をみてきた。そういう匠の技、もののみかたが、西岡さんに結実したと思いますから、そのあたりをみてもらえたら嬉しいです。
「映画『鬼に訊け 宮大工 西岡常一の遺言』山崎佑次監督インタビュー~シネルフレ(CINE REFLET)取材記事~」より引用
(http://cineref.com/2006-2011/kaiken/onikike.html)