LONELY GLORY わたしの見ている世界が全て

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2022 / ドラマ / 82min G
全世界(日本を除く)
英語・中南米スペイン語・インドネシア語・タイ語・中国語(簡体字・繁体字)
飲酒・喫煙シーンがあります
THANK YOU FOR WATCHING

Synopsis

“家族”と“商店”の存在を考えさせるヒューマン・ドラマ

大学進学を機に実家を離れベンチャー企業で活躍する熊野遥風。だが、目的のためには手段を選ばない性格が災いし、パワハラを理由に退職に追い込まれる。起業して見返そうとするも資金繰りに苦戦。そんな折、母親の訃報を受けて実家に戻った遥風は家族が営む商店の売却を提案する。姉は興味を持たず、兄と弟は猛反対。そんな家族を追い出すべく遥風は「家族自立化計画」に乗り出した。「コメディタッチで押し付けがましくない脚本の良さ。役者の力量も感じる」と称賛、地域とのコラボに取り組むシネコヤらしく、家族ドラマの面白さのほか「“商店”を通して間接的に日本経済を批判。街における“商店”の存在を考えさせる映画」としての見どころを推す。
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Director Profile

佐近圭太郎

ディレクター、プロデューサー。日本大学藝術学部映画学科監督コースを首席卒業、監督作『家族の風景』福岡インディペンデント映画祭2014最優秀作品賞主演男優賞、TAMA NEW WAVE映画祭2013特別賞&主演男優賞受賞。監督作『女優 川上奈々美』ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2018入選、米国アカデミー賞公認ショートショートフィルムフェスティバル&アジア2018入選。
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わたしの見ている世界が全て
キャスト
森田想、中村映里子、中崎敏、熊野善啓
監督
佐近圭太郎
脚本
末木はるみ、佐近圭太郎
海外窓口
Tokyo New Cinema
シネコヤ 竹中翔子
シネコヤ 竹中翔子
店主

演出が光る本作…佐近圭太郎監督は演出の達人だと思います。
役者の持つポテンシャルを最大限に引き出す言葉(台詞)選び、役者の表情の捉え方、ちょっとした《間》に、熟れた演出のセンスを感じます。とりわけ、主演・森田 想さんのハツラツとした可愛らしいイメージから一転、ポテッとした唇が生意気に動く、その魅力はお見事。
また、その演出は役者にだけでなく、《商店》という空間にも及んでいます。田舎の寂れた食堂と生活雑貨店…その街に静かに息づく空間の存在感は、作品におけるもう一つの主人公であるようにも思えます。現代の日本社会の端っこに追いやられている、たしかに存在する《商店》の姿…そうしたものを通して、間接的に現代の日本経済に対して静かに批判を加えている本作は、街における《商店》の存在を考えさせる映画でもありました。
その塩梅がとても素晴らしく、メッセージを押し付けがましくなくコメディタッチに観れる、脚本の良さを感じます。制作を行っている「Tokyo New Cinema」の取り組みも、今後のインディーズ映画界の事業性において大変興味深く、注目していきたいチームです。

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佐近圭太郎
佐近圭太郎
監督

「ここで暮らす家族の物語を作りたい」
映画『四月の永い夢 』から一緒に作品を作り続けている、ひとつ上の先輩・中川龍太郎 監督の言葉をきっかけに本企画はスタートしました。中川監督の「家族」と「場所」というモチーフが描かれた原案に、どんなテーマを込めるか?と考える中で、自分の心の奥底に眠るテーマが見えてきました。
「いかに的確な情報を入手して、最適解を導き出しながら個としてうまく生き抜くか?」が重要視される時代の空気。「情報は常に開かれていて、一人ひとりに選択の自由があるのだから、失敗は自己責任だよね」という言説に対する違和感。その前提の中で、「成し遂げたい目的のために犠牲はしょうがないよね」と、他者の心を一切慮らない振る舞いに対する怒り。そんなあり様に異議を唱えたいと思い、この映画を制作いたしました。
“わたしの見ている世界が全て ”じゃないぞ!という部分を是非多くの方に見ていただけたら嬉しいです!

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